宮崎あおい 次世代銀幕の華

   みやざき・あおい
 1985(昭和60)年11月30日東京生まれ、18歳。「いい思い出になれば」という親の勧めで4歳からモデル、エキストラを始める。映画のほかテレビドラマ、舞台などで活躍。CMでは、ナビスコビッツサンド、クノールカップスープ、サントリー緑水、三井のリハウスなど大手スポンサーに人気の“15秒のシンデレラ”でもある。
 映画「ラブドガン」は6月19日東京・テアトル新宿、7月3日大阪・テアトル梅田などで公開。未公開ショットを収めた宮崎の写真集(リトルモア刊)を出版。



邦画の新星、宮崎あおい。しかし素顔は…



 【海外でも高評価】

 心を閉ざした少女から、コミカルな役柄まで、さまざまな顔を存在感たっぷりに演じ切る。この若さで、すでに海外の映画祭では高く評価される注目の人だ。


 01年の映画「EUREKA(ユリイカ)」(青山真治監督)で、カンヌ国際映画祭・国際批評家連盟賞や各種の新人賞、各国招待作品となり、同年の「害虫」(塩田明彦監督)ではフランスのナント3大陸国際映画祭で主演女優賞を得た。


 【素顔は天然18歳】


 映像からは、ややエキセントリックな印象も受けるが、素顔は飾らない元気な女の子だった。


 「ふだん化粧はしてません。そのまま眠れないじゃないですか。ロケで日差しがあっても、焼けちゃえ、って感じです」


 だれにも好かれる笑顔が印象的。受賞後の作品では、プレッシャーは、ないのだろうか。


 「あまり感じませんけど、新しい現場で、監督さんから『期待してるよ』って言われると、どうしようかと思います。倍にして返さないといけないのかな、そんなに返せないよ、って」


 【新作「ラブドガン」で少女の孤独体現】


 だが、公開間近の映画「ラブドガン」に臨んだ渡辺謙作監督は違っていた。かの鈴木清順監督のもとで、修業を積んだ若手の気鋭である。


 「監督をはじめ、スタッフ全員が話しかけてくれなくて、私、嫌われているんだ、つらい現場だなーと思いました。本当は私なんか使いたくないんじゃないかって」


 宮崎が演じた女子高生・観幸(みゆき)は、浮気のバレた父が起こした無理心中で両親を亡くし、たった一人で途方に暮れる孤独な役どころ。


 監督の作戦勝ちだった。


 「最近聞いたんですけど、監督は初めにお会いしたとき<すごく元気だけど、この子、大丈夫か>と思ったらしいんです。それで、あらかじめスタッフ全員に『宮崎と仲良くするな』と言って、私を追い詰めてくれたんですね。『自分にはイジメの才能がある』『クールな監督だと言っておけ』って言ってました(笑い)」


 確かに、本編からは少女の孤独感が痛々しく伝わってくる。


 映画のストーリーに戻ると、観幸は、永瀬正敏演じる殺し屋・葉山田(はやまだ)に出会い、彼の赤い拳銃で「父の愛人を殺して」と頼む。一方、葉山田も両親を失った暗い過去があり、なぜか育ての親である殺し屋・丸山(岸部一徳)とチンピラ・種田(新井浩文)に追われる身。主な登場人物をこの4人に絞った息詰まるサスペンス風ファンタジーだ。


 「私は永瀬さんとのシーンが一番長いんですが、おしゃれで優しい方でした。待ち時間は演技に関する話はしてません。新しい携帯電話に替えたいんだけど何がいい? とか。雑談で楽しませてくれました」


 【邦画界待望の“天才少女”】


 今後、待機中の作品も含めると、宮崎の出演作はもう12本。邦画界が期待する次世代の映画女優といっても過言ではない。


 「もっと現場にいたい。結婚はいつでもしたけど、あんまり早くオトナになりたくはないです」


 本当に屈託がないのだが、撮影を終えた渡辺監督は、宮崎の演技を「ひと言でいえば天才」と評している。一作ごとに目が離せない。


ペン・中本裕己
カメラ・大山文兄
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by yukiloveaoi | 2004-09-22 15:59 | ☆☆その他☆☆
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